シリコンコーティング?

シリコンコーティングの鍼が多くなっています。
切皮・運鍼・抜鍼のスピードが速く、製造過程の磨き仕上げ工程の省力化、つまり少々鍼先が丸くなってもスピードで切皮できる等が考えられます。
デメリットは運鍼の際、血管周りの神経が発する情報が感じにくくなり微細血管をいぬいたり、加速がかかり微妙な運鍼やカーブをかけにくくなります。同時に極微量でもシリコンは肝臓で分解できない物質で体内、特に腎臓と脳内に長く滞留します。序でながら抜鍼も押し手で制御しながら行うほうが組織の損傷が少なく患者さんにも安心感があります。

少し話しが逸れますが工業食塩が体に良くないのは、天然塩は腎臓で最適な塩分濃度を制御し多過ぎる場合は体外に排出します、食塩はできないからです。人工甘味料も食塩同様、血管内に長く滞留しインシュリン分泌制御を狂わせ、血糖値バランスを崩す原因になり膵臓への負担が高まります。天然乳成分がゼロで人工甘味料と保存剤の塊であるラクトアイスが乳幼児に特に良くないのはこのような理由からです。
極微量なのでシリコンが直ぐに影響を及ぼすということではありませんが、やはり自然治癒力を高める鍼治療なので弊社はシリコンコーティングを採用せずバフ磨きを繰り返し鏡面仕上げにこだわっております。また今日、多くの企業が採用している中国・韓国製のステンレススチールは使わず山口県光市製造の新日鉄住金ステンレス株式会社のものを使用しております。金属の粘りの面で違いがあり局所痙攣・収縮(Local twitch)等の筋肉の不意な反応に備えます。

桜も満開の季節。花冷えの頃は体調を崩しやすいものです、どうぞご自愛のほどを。

平成30年 陽春